「週刊朝日」平成25年11月29日号より

肩こりを治すためにマッサージや整体に通ったはずが、しびれや痛みやマヒなどを訴える患者が続出しているという。
一方、このような健康被害以外にも日本カイロプラクターズ協会には、さまざまな相談が舞い込む。 内容はわいせつ行為、マルチ商法、誇大広告と多岐にわたる。

カイロプラクティックは、施術により体が自然に回復するのを手助けするのが目的で、広告に『治癒』とか『治る』といった表現を使うのは適切ではありません。しかし、カイロプラクティックなどの法規制がない医業類似行為は、誇大広告が後を絶たず、利用者の混乱を招いています」(同協会)

さらに本誌は、リラクゼーション店を全国展開する大手チェーン店の内部資料を入手。
ここには施術によって起こったトラブルの内容と原因などが列挙されている。

▼ボディ40分で左肋骨に痛み
▼腕の牽引によって左手首を痛める
▼お客さまとの会話に夢中になり、力加減の不徹底で腕を痛めた
▼過度な腹部への加圧により肋骨にヒビ……。

同チェーン店の広報に問い合わせたところ、

「スタッフには1週間の研修で、事故が起こらないような技術を徹底して教えています。店舗から事故の報告が上がってきたら、施術との因果関係を検証し、証明された段階で保険会社が応対し、しかるべきお詫びをしています」との答えが返ってきた。

医業類似行為のうち、鍼灸(しんきゅう)、あん摩・指圧・マッサージには、「鍼灸師」「あん摩マッサージ指圧師」という国家資格がある。

決められた教育機関で3年以上の教育を受け、試験に合格しないと、施術できない。

一方でカイロプラクティック、整体、アロマテラピーなどは資格がない
昨年発表された国民生活センターの報告でも、無資格者による被害は全体の44.4%で、資格者の16.8%より多い。

奈良県内でマッサージ業を営む有資格者の大谷晴彦氏は、無資格者による施術の危険性をこう訴える。

「私たちは3年の間に施術方法だけでなく、危険性についても勉強します。どういう方にどんな力で施術をすればいいか、病院への受診を勧めたほうがいいかどうか。そういうことを日々考えながら、施術をしているのです。それがわからないまま施術をするのは、危険きわまりない行為です」

※週刊朝日  2013年11月29日号

 

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